REFORM CONTEST 2021
デザイン部門全国最優秀賞
一戸建てテーマ/継承困難、継続不能な古民家を次世代へ~敷地内移住のススメ~
- 会社名
株式会社土屋ホームトピア
- 担当者
髙宮 和也
- 住所
〒004-0022 札幌市厚別区厚別南1丁目18-1
- URL
- 施主様ご要望:リフォームの動機
- 38歳のお客様とご両親。最初は「親が齢を取った時の為に、水回りは直しておきたい」との相談。しかし建物全体を調べたところ、平屋の母屋の屋根は雨漏れし、2階建て区画は老朽化が進み、その隣にある40年前まで貸家としていた区画は腐朽が進んでいた。建物の痛み具合から家全体に何かしら手を入れなくては持たないと考えた。
- プラン決定のポイントと工夫
- 予算内で400㎡超の家を直すのは難しく、今後の維持管理費も大きな負担。それに3人暮らしでは広過ぎる。そこで「建物の買換え」「水回りだけの最小限改修」「適正サイズでの建替え」等、あらゆる方法を模索した。しかし「私がいなくなっても、他人の手に渡っても、思い入れのある母屋と庭は後世に残したい」と言う強い要望で、第4の方法を提案した。
- 施主様ご感想:満足度など
- それは「2階建て区画中心の生活を母屋に全て移してコンパクトにまとめ、リフォームを集中させる」という提案でした。母屋に移住した事で、庭やその思い出を楽しめる家と言う私の願いを復元できました。庭を残して建替えても、この趣きは再現できません。結婚して子に継ぐ事も、他の方へ売却継承して託す事もでき、人生の変化に対応しながら、様々な形で後世に残す選択肢が出来ました。
- 選択した性能向上の特性に配慮した点
- 継承方式が定まらない中、古民家としての価値を向上させ、かつ家系内での継承にこだわらないフレキシブな継続方式を目指した。(継承方式の可変性)
リフォーム概要 / 京都府I様邸
- 家族構成 大人3名(お客様+ご両親)
- 間取り 3LDK+12K
- 築年数 築75年
- 住宅形態 木造伝統工法+在来工法
- 費用 1650万円
- リフォーム面積 120㎡
- リフォーム箇所 戸建て全面
リフォーム前
リフォーム後
間取り
Before
After
審査員からのコメント
会社データ
- 会社名
- 株式会社土屋ホームトピア
- 対応可能エリア
- 北海道・岩手・宮城・東京・神奈川・軽井沢・京都・神戸・福岡(支店所在地近郊)
- 本社住所
- 〒004-0022 札幌市厚別区厚別南1丁目18-1
- 支店・営業所
- ●京都支店
〒604-8305 京都市中京区市之町170
- 営業時間
- 9:00~18:00
- お問い合わせ
- 011-896-3302(代表電話) 011-896-3065
- 会社概要
- [商号]株式会社土屋ホームトピア(TSUCHIYA HOMETOPIA.CO.,LTD)
[代表者]代表取締役社長 菊地 英也
[設立]1982年(昭和57年)6月21日
[資本金]2億円
[従業員数]107名(2019年10月31日現在)
[年商]37億円(2020年度)
[建設業許可番号] 国土交通大臣許可(般-30)第19582号
[資格保有者]一級建築士、二級建築士、1級施工管理技士、2級施工管理技士、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、照明コンサルタント、宅地建物取引主任者、キッチンスペシャリスト、ファイナンシャルプランナー、土木施工管理技士、気密測定士、BIS、ホームインスペクター
大切にしてきた庭をくらしの中に取り込む美しいリノベーション。きめ細やかに既存の良さを生かした空間づくりに加えて、将来の家の継承(相続)、文筆範囲まで計画をしている。依頼主の資産の将来計画にまでアドバイスができるプロとしての力量も評価した。