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Interview

2023/10/01 会員インタビュー

近畿支部

近畿支部会員インタビューNo.3 エスシステム㈱ 佐々木俊明社長(近畿支部 支部長)

近畿支部会員インタビューNo.3 エスシステム㈱ 佐々木俊明社長(近畿支部 支部長)

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ジェルコ会員インタビュー

エスシステム㈱ 佐々木俊明社長(近畿支部 支部長)

 

3回目となる会員インタビューは、近畿支部の誇る佐々木支部長の会社にやってまいりました。

1階は天井が高く広々とした綺麗なショールームで、オリジナルキッチンやシステムバス、そして様々な自然素材に実際に手を触れることができます。

そのショールームの一角に陣取って、早速インタビューを始めたいと思います。

 

【プライベートについて】

家ではなんと呼ばれていますか?

〔佐々木〕 高2と高1の息子からは「おとん」、大学1年の娘からは「パパ」と呼ばれていますが、たまに「パンツ」と呼ばれます。これは子どもが小さいときに「パパ」を「パンツ」と言い間違えて、家族みんなが大笑いしたことで定着してしまいました(笑)。

趣味や休日の過ごし方を教えて下さい。

〔佐々木〕 キャンプです。家族でも行きますし、奥さんと2人でも、ソロでも行きます。キャンプの魅力は、とにかく「時間が自由」なこと。散歩をしたり、お酒を飲んだり、釣りをしたり、料理をしたりと、何時に何をするという決まりがなくて、自由に時間が過ごせるので心が開放されます。ちなみにキャンプのときだけは私が料理をします(笑)。

旅行に行くならどこに行って何をしますか?

〔佐々木〕 お鮨が好きで全国の行きたい鮨屋さんをスマホに保存していますので、旅先はそこに行きたいです。ちなみに毎年1度は奥さんと一緒に北海道の積丹半島にウニを食べに行っています。

カラオケの十八番を教えて下さい。

〔佐々木〕 何でも歌いますが、なかでもコブクロをよく歌いますね。

あなたの宝物は何ですか?

〔佐々木〕 奥さん、子どもたち、そして犬です。

 

最近の1番高い買い物はなんですか?

〔佐々木〕 う~ん、やっぱり車(レンジローバースポーツ)ですね。

 

ストレスがたまった時や疲れた時はどうしますか?

〔佐々木〕 お酒を飲みに出かけたりもしますが、キャンプが一番ストレス発散になります。

今一番やりたいことは何ですか?

〔佐々木〕 全国お鮨ツアーに行きたいです。先ほどのスマホ保存のお鮨さんを一軒一軒回ります。全国に数百軒ありますから、どのくらいかかるかわかりませんけどね(笑)。

 

【過去について】

どんな子どもでしたか?

〔佐々木〕 活発な反面、突っ走らないように周囲の様子を見てから動く子どもでした。高1の時、サンフランシスコで3週間のホームステイを体験したのですが、そこで人生観が変わりました。アメリカ人の自己主張の強さに衝撃を受けたのを覚えています。「人生もっとガツガツ行かないと」と思いました。

 

子どもの時の夢は何ですか?

〔佐々木〕 小学生のときは野球選手になるのが夢でした。少年野球チームでショートを守っていましたが、ケガをして諦めざるを得ませんでした。

 

学生時代に熱中したことは何ですか?

〔佐々木〕 中学校で卓球部に入り、むちゃくちゃ熱中しました。大阪府でベスト8に入るほどのめり込みました。

 

昔の自分にメッセージを伝えられるとすれば何と言いますか?

〔佐々木〕 15~20歳の自分に「負けるな」と言いたいですね。高校を辞めてくさっていた時期です。ふとした時に「俺っていつかこの世から居なくなるんだな」と思えて、それが何故か怖くて、「なんでも良いから自分の存在を世間に刻みたい、たとえそれが悪いことであっても…」と思っていました。何か精神的に追い詰められていたのかもしれません。

 

 

【会社のこと】

他社には無いと思われる取り組みや会社の強みを教えてください。

〔佐々木〕 弊社は ①ユニットバス工事店、②リフォーム店、③不動産、④水回り設備の物販と4つの柱を持っています。もしもどれかが凹んでも事業継続できるのが強みだと思います。

 

差し支えなければ会社の弱みを教えてください。

〔佐々木〕 社長である私がワンマンなところです。自分だけが走って周りがついてこれない、なんてことがあります。社内で自分のスピードだけが早い。そのことが原因で離職を招いたりしていますが、私がスピードを緩めると売上が下がるからやめられないのが最大の悩みであり弱みですね。

 

今までの経営の中で一番ピンチだったことは何ですか?

〔佐々木〕 今まで3回くらい倒産しかけているのでピンチはたくさんありましたし、その度に「地べたを這ってきた」という、ある種の誇りがあります。そういった経験をしていない経営者は伸びがない、というのが私の持論です。偉そうなことを言ってすみません(笑)。

 

【社長として】

なぜ経営者になろうと思いましたか?

〔佐々木〕 ネクタイを締めて仕事に出かける父を毎日見ていました。私自身も進学高校に進み、その道を歩んでいるつもりでしたが、中退して「中卒」になりました。「中卒がネクタイを締めるにはどうしたらいい?」を考えて、「経営者しかない」と思い定めたのです。

 

仕事に関して新人時代のことを教えてください。

〔佐々木〕 一度だけ勤め人をしていた時代のことになりますね。ユニットバスを組み立てる仕事でしたが、横浜のランドマークタワーで、半年以上、毎日毎日ユニットバスを組んだことがあります。ようやく終わって大阪に帰ってきたら、今度は東京ディズニーランドのホテルのユニットバス組みの命令が下りました(笑)。ホテルの一室でひとり、19歳の誕生日を迎えたのをしみじみと思い出しますね(笑)。

 

社長としての強みを教えて下さい。

〔佐々木〕 人の懐(ふところ)に入っていくのが得意です。初めて会った人でもフランクに行けるので、仲良くなるのが早い。それは基本的に「人が好き」だからだと思います。

 

仕事をする中で一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?

〔佐々木〕 社員が一生懸命に仕事をしている姿を見るときが一番、達成感ややりがいを感じますね。

 

目標としている経営者はいますか?

〔佐々木〕 有名人ではなく、ごく身近な人になりますが私の義父です。義母の再婚相手で、私の8歳上だったので義父というよりも「兄」のような存在でした。義父は不動産業を営んでいましたが、私にとって良き相談相手であり、たくさんのことを教えてもらった人物です。判断の基準がいつも明確で、惚れ惚れするほどでした。過去形で話したのは、今年6月に57歳の若さで亡くなったからです。癌でした。

【ジェルコについて】

ジェルコに入会するきっかけを教えて下さい。

〔佐々木〕 入会したのは11年前です。現在リフォーム店を始めて18年になりますが、当初は自社のやり方が合っているのか間違っているのかが分からず、とにかく情報が欲しかった。「こんなとき他社はどうしてるのだろう」というのが知りたかったです。

 

ジェルコは自社にどんな影響を与えていますか。

〔佐々木〕 色んなヒントを貰えています。それと経営者って孤独じゃないですか。ジェルコで同じような悩みを共有できるのでストレス発散にもなっていますね(笑)。また支部長として本部に行くと、自社と同じようなビジネスモデルの企業と出会えたりして、自分のアンテナが広く張れているように感じます。おかげで自社も結構変わってきましたよ。

 

 

支部長になることが決まったとき、どんな想いでしたか。

〔佐々木〕 2度のオファーを断り、3度目で引き受けました。いったん引き受けると決めたら、それまでの「支部長って大変やろな‥」という思いは吹き飛んで、「やってやろう!」「改革してやろう!」という思いがメラメラと燃えたぎっていましたね(笑)。

 

支部長として、どんな近畿支部にしたいと思いますか。

〔佐々木〕 ジェルコって、いいことをやっていると思うんですよ。ただ、今は“社長だけの会”になってしまっている。経営者だけでなく社員にもジェルコの活動を周知することで、もっと会員の会社が良くなると思います。次世代リーダーの会「NEOJERCO」は、その一環としてチャレンジしているところです。

【自分・人生について】

好きな食べ物・飲み物は何ですか?

〔佐々木〕 鮨とお酒が好きです。先ほども全国の鮨を食べ歩く話をしましたが、これには理由があります。以前、年配の経営者さんに凄くいいお店に連れて行ってもらったんです。でもその方はお年のせいもあり、結局コースの全部は食べられなかった。その時思ったんです。「将来高級店に行けるような立場になったとしても、その時は食べられない身体になっているかもしれない。それなら食べられる時に食べておかないと」って。少し贅沢ですが、「贅沢の先取り」と考えています。また、食育やマナーとして子供達を連れていくこともありますよ。

 

好きな言葉や座右の銘はありますか?

〔佐々木〕 「士魂商才」です。「武士道精神と商人の才能を併せ持っている」という意味です。日本人がもともと持っている武士道の精神と、商人としての才能を持ち合わせた人間になりたいと強く思っています。私は新選組が好きだったり、特攻隊にも深い興味を持っています。特に特攻隊の遺品や関係資料を展示している「知覧」には毎年行ってパワーを貰っています。あそこに行くとなんの言葉も出なくなります。日本の為に片道の燃料しか搭載せず、命を懸けて飛び立っていった若き特攻隊員たちですが、本当はもっと生きたかったと思うんです。そこへ行くと自分たちは命を奪われることなく生かされている…。もっと頑張らないとって、自然にそんな気持ちにさせてもらえる。

 

好きな場所、行ってみたい場所はありますか?

〔佐々木〕 グアムです。コロナになってからは行けてないですが、毎年ゴールデンウィークに行くことが家族の恒例行事でした。グアムにある「フィエスタリゾート」はリゾート感満載で凄く落ち着きます。ジムやバーもあって食べ物も美味しい。あちらはハンバーガーが大きくてすごく美味しいですよ。いままで鮨の話ばっかりでしたがハンバーガーも大好きです(笑)。

尊敬する人は誰ですか? またその理由は?

〔佐々木〕 実父と先ほど話した義父ですね。実父は大きな存在です。何も語らない人ですが、独特の空気感があって…親父を超えることはこの先もないんだろうなって思いますね。

 

何をしている時が一番幸せですか?

〔佐々木〕 寝ている時が一番幸せですね。僕はロングスリーパーなので寝ないとダメなんですよ。いま断食中なんですが、先日は朝から筋トレして、箕面のトレッキングコースにいって、食べてないし、もうフラフラになって…。やりたいことをやり切った後にベッドで眠りに落ちる瞬間…。最高でしたね(笑)。

 

最近感動したことや涙した出来事は?

〔佐々木〕 子供の成長です。最近子供たちの卒業式や入学式があったのですが、小さかった子供たちが少しずつ大人になっていることに感慨深い気持ちになりました。子供の小さい頃から、毎週「父と子の五カ条」を唱和する時間を取ってきました。子供たちとの約束で、学生時代に宅建士などの資格を取ること、何でもいいから起業してみること、その二つを勧めています。

 

タイムトラベルできるなら過去と未来どちらに行って、何をしますか?

〔佐々木〕 絶対に未来です。未来に行って最新のトレンドを持って帰って先取りしたいです(笑)。

今現在、100%のうちどれくらい満たされていますか?

〔佐々木〕 60%くらいでしょうか。まだまだやらなければならないことがたくさんありますので。会社のこと、子供たちの成長、自分自身の存在意義も見つけていかなければと思っています。自分のモットーとして「常に楽しく人生を生きたい」という想いがあって、「こいつといたら楽しそうやな、得しそうやな」って思ってもらえるような人になりたいと思っています。経営者って試練の連続で嫌なこともたくさんありますが、そんな時も下を向くことなく、視線を上に向けていられるよう、愉しんでいられるよう心がけています。

【未来について】

10年後、どんな風になっていたいですか?

〔佐々木〕 プライベートでは、自分の魅力に磨きをかけていたいですね。先ほどのモットーとかぶりますが、「目線は常に上に」を意識して、「こいつといたら楽しいそう」って思われるようなオッサンになっていたいです(笑)。仕事面では10年後には引退も考えていると思いますが、その時には人生の集大成だって感じられるような生き方をしていたいですね。

 

これから挑戦したいことは何ですか?

〔佐々木〕 今の会社をきちんとした組織にしたいですね。組織としてはまだまだなので…。吹かれても飛ばないような会社にしたいですね。プライベートでは奥さんと海外旅行や全国鮨旅行に行くなど嫁孝行をしたいです。

 

社員にどんな社長だと思われたいですか?

〔佐々木〕  本音を話してもらえる経営者になりたいと思っています。でもみんなからは「絡みにくい」とか「とっつきにくい」とか言われることも多い。自分ではそんなつもりは全くないんですが、下手くそなんだろうなと。そこは自分の課題だなって思います。

 

最後の質問です。社長の未来は何色ですか?

〔佐々木〕 黄色かオレンジ。もともと自分の好きな色でラッキーカラーです。活動的で、暇なのが耐えられない人間なので、日中の明るいところが好きですね。未来も明るいイメージでいきたいですね!

佐々木社長とのインタビューには、なんと3時間半を要しました。ドキドキ、ワクワクあっという間に感じましたが、終わってみれば佐々木社長もわれわれインタビュアーもぐったりでした(笑)。

インタビューを終え、パワフルでバイタリティあふれる佐々木社長の人柄を会員のみなさんが知って、支部定例会に人がわんさか押し寄せている絵面しか思いつきませんでした(笑)。