今回は、大都会・なんば駅前にある「なんばスカイオ」の14Fに本社事務所を構える「株式会社イズ」さんへお邪魔して参りました。
㈱イズさんは、水廻り、外壁塗装、リノベーションなどの工事を中心に、本社含めて現在では9店舗を展開されておられる企業様です。
[聞き手] 本日はどうぞよろしくお願いいたします! 唐突ですが、名越社長は今おいくつですか?
[名越] 今51で、年末で52歳になります。
[聞き手] 名越さんは創業者ですよね。その若さで一代でここまで会社を大きくされたとは凄いですね!ところでイズさんという社名にはどういった由来があるのでしょうか?
[名越] 創業して18年なんですが、一番初めに会社を作った時に考えました。私の下の名前が「生雄」、家内が「サナエ」というのですが、それぞれから「I」を「S」を取って「IS」という名前にしました。
[聞き手] ご夫婦のお名前から!それは素敵ですね!
[名越] ほかには当時人気のあったトヨタのイスト(ist)やレクサスISにも乗っかろうと思って名付けました。響きも気に入りましたので。創業時(平成18年)が「イズプランニング」で、翌年「株式会社IS(イズ)」という名称で法人化しました。
[聞き手] なるほど。話は変わりますが、このオフィスは本社機能を受け持つ場所ですか?
[名越] そのとおりです。が、お客様の打合せに使ったりもしていますよ。ここは通勤などの中継地で、立地的にも便利なエリアですしね。
[聞き手] 確かにそうですよね。それでは、ここに常駐している営業さんっていらっしゃるんでしょうか?
[名越] 営業スタッフはここに来客があるときだけ、各店舗から出張してきます。ここには総務や経理、マーケティング、個人情報を厳密に管理する部門のスタッフが常駐しています。
[聞き手] なるほど。では改めて、株式会社イズさんの事業内容を教えてください。
[名越] 売上高ベースでいいますと、リフォーム工事が95パーセントです。のこり5パーセントが不動産の売買と仲介です。リフォームが主軸の会社です。
「イズプランニング」時代はほかにもいろんなことをやっていました。金物工事や販売、保険など、主に手数料商売をやっていたんですが、ある時決断をして、リフォーム一本に絞りました。
私は比較的器用だったので色んなことに手を広げられたのですが、それを人に求めるのは難しい。そうなってくると仕事の幅を絞るしかないかなって。
[聞き手] 確かに、社員さんにその能力を求めるのは難しいでしょうね。
[名越] 個人事業主だったら、自分の能力だけでやっていけるし利益もあげられます。当時は自分の給料を稼ぐだけで良かったですしね。でも創業してから4、5年経った頃、「ビジネスをちゃんとやりたい」、「きちんとした会社にしたい」という思いから、決断しました。
[聞き手] そう思われたきっかけってなんでしょう?
[名越] 経営していると色んな方と関わりますし、経営者同士で話し合う機会も増えます。私は34歳までサラリーマンで、経営者を見ていて思ったんです。「経営者って仕事していない人が多いなー」って(笑)。
当時、私の方がよっぽど仕事をしていたから、だったら自分でもできるんじゃないかって思いました。でも、実は経営者って別の仕事をしているんだって後で知ったんですがね(笑)。
[聞き手] 名越社長が見た経営者さんたちは、「仕組みづくり」という仕事をされていたんでしょうね。
[名越] その通りだと思います。それまで私は、自分みたいな人間が会社経営できるとは全く思ってなかった。自分の営業力で家族を養うことはできるけど、それ以上の能力はないと思っていましたから。でも、「もしかしていけるかも」と思い直して創業することにしました。
[聞き手] そこから13年ですか。
[名越] はい。2009年創業で、2013年から本格稼働しました。創業してからの苦労話を訊かれたりするんですが、実際はそんなに苦労しませんでした(笑)。苦労だと思って来なかったのだと思います。コロナの時以外は(笑)。
紆余曲折は山ほどありましたよ。問題を起こすスタッフもいましたし、人もたくさん辞めていきましたし、裁判にもなりました。色々ありましたが仕事していたら多少はある話なので、大きな問題として捉えていませんでした。成長するプロセスの中で必要なことを踏んできたのだと思っています。
2012年に作った事業計画の中で、「2025年に売上高50億円にする」っていう目標を掲げたんです。当時の売り上げは大体2.5億くらいだったかな。そこから12年経ったいま、周囲から賞賛をいただくことが多いのですが、まだ20億で50億に届いていない。有言実行はできていない、と思っています。
[聞き手] とはいえ、凄いですね~!
[名越] ありがとうございます。そういう計画を作って、途中まではうまくいっていたんですけどね。
[聞き手] 現在9店舗あるうち、どの店舗から始められたんでしょうか。
[名越] 堺市に「南大阪支店」があるんですが、そこが「ちゃんと会社をしよう」と言い出してからの1番目の店舗ですね。2012年に開設しました。
[聞き手] そうなんですね。メインは設備のリフォームですか?
[名越] はい。お風呂、キッチン、トイレ、洗面のリフォームがメインです。
[聞き手] 激戦区の堺を起点に、ここまで大きくできた秘訣はありますか?
[名越] それはもう「やる」って決めたからでしょうか。コロナが流行る2020年までの7年間は、この計画どおりに進んでいました。
[聞き手] それは凄いですね。では、社長ご自身はどのような経緯でここまで来られたのでしょうか。
[名越] 私は新卒で商社に入社しました。その時は工務店がお客様でした。その後、新築の工務店に入社して5年間働かせてもらって、そののち独立起業しました。
商社、工務店それぞれの立場から当時の商流を見ていて、「将来どうなるのか」って考えた結果、「メーカー主導になることは明らかだ」と思ったんです。昔の工務店さんの中には、お客様対応やサービス内容がひどいところが結構あったんですが、だとしたらメーカーに見離されるところも出てくるだろうと思いました。
それで私は、「メーカーや商社に一目置かれる様な会社にならなければ」と思いました。そうでなければ見限られる時代が来ると。歴史のある会社は色んな繋がりを持っていますが、我々のようなポッと出の会社なんて、メーカーや商社から見限られれば吹っ飛んでしまう。だから、メーカーから注目を浴びるような状態を常に作っておく必要があると思い、そのためにまず「販売量の確保」を考えました。
[聞き手] その視点はありませんでした。でも、確かにおっしゃる通りです。
[名越] 2012~2013年あたりからずっと言ってきたことです。それがようやくなんとかなったかな、っていう感じです。
[聞き手] ありがとうございます。それでは次に、イズ様の他社にはないと思われる取り組み、会社の強みを教えていただけますでしょうか。
[名越] うちの強みは2012~13年から取り組んできたIT化と、社員が若いっていうことですね。古い人間はいませんので。
[聞き手] そうなんですね。具体的にどのようなIT化に取り組んでいらっしゃるのでしょうか。
[名越] 既に使われておられる企業も多いと思いますが、「ANDPAD」は早くから使っていました。以前の「リフォームパット」の時代から使っていて、うちが全国で数社目、小規模会社の中では「ほぼ初」と言っていたと思います。
それまでは「建築みつも郎」などのソフトを一個一個使ってドライバでくっつけていました。ExcelやACCESSで管理するやり方もしてきましたが、限界がすぐ来てシステムを入れることにしました。
でもIT化していく過程で業者も変わっていくし、社員もどんどん入れ替わっていきました。うちは60人ぐらいの会社ですが、コロナになってから特に多かったのですが、ここ4年間で70名以上辞めてほぼ全員入れ替わりました。
[聞き手] なるほど、一部はもちろん残ってらっしゃるでしょうけど、そうやって常に新しい方に入れ替わっていく感じなんですね。
[名越] ええ。うちは電子契約やマーケティングシステムなど様々なツールを使っていますし、アナリティクスもBIを使いながら、データ分析をしています。仕組みや組織がどんどん変化していて、その変化に応じて人の入れ替わりが一定数あるのですが、それは致し方ないと思っています。IT化は船井総研の勉強会で得た情報が多いですね。
[聞き手] 船井総研に入ってらっしゃるんですね。
[名越] コンサルティングは受けていませんが、何ヶ月かに1度ある東京での勉強会と、年に1度の大きなセミナーには参加しています。それで十分だと思っています。
我々のビジネスは衣食住の中の住宅関係です。周りで成功しているビジネスをうまくコピーしてアレンジすれば、ある程度上手く行きます。0から1を作る必要はないので、当たり前のことを当たり前にできる能力と、それに対応してくれるスタッフを育てていれば仕組みとしては成り立つと考えています。
と言いますのも、うちのスタッフは新卒が多いんです。中途採用でも住宅関係をやっていた人は少ない。まだ売上高2.5億円ほどだった2012年から新卒採用を続けてきましたから。
[聞き手] 今年は新卒を何名採用されたのですか?
[名越] 今年実はもう大失敗して、4人しか入社していません。
[聞き手] 何名を希望されていたのですか?
[名越] 8名欲しかったんですが‥。でも来年は既に12名に内定を出しています。
[聞き手] 12名ですか。内定辞退や退職を考えるとそれくらいの人数は必要なんでしょうね。
[名越] 人が辞めてしまうことに、ほとんどの経営者はくじけてしまうと思うんですよ。私も初めはそうでした。経営者としても未熟でしたし、そんな人間の元で人が育つわけがないんですよね。それで辞めていく人が大勢いて‥。
会社が成長していく過程で、教育方法も考えるし、PDCAをひたすら回してね。今は「諦めなければなんとかなる」って思っています。
[聞き手] 創業メンバーは今もいらっしゃるんですか?
[名越] 創業メンバーはほぼいません。
1人で始めて、 2~4年目には20人ほどになっていました。そこから「ちゃんとした会社にしなきゃ」ってことで就業規則やルールを決めて行くんですが、それを窮屈に感じるメンバー達がその後2年くらいでどんどん辞めていきました。
「2025年に50億行く!」って私が言った瞬間にみんなドン引きでしたね(笑)。今1番古い人間が今年で13年目になる新卒1期生です。
[聞き手] ドン引きの様子が想像できて面白いです(笑)。では逆に、会社の弱みがあれば教えてください。
[名越] それは強みの逆で「熟練者がいないこと」ですね。欲しい気持ちも無くはないですが、それほど重要視していません。
[聞き手] では、会社ではなく社長ご自身の強みを教えてください。
[名越] 僕の強みは「単純でくじけないところ」ですね。これだけは人に負けないんじゃないかと思っています。今までのたくさん裏切られてきましたし、横領されたりもしました。それでもくじけなかったのは、自分のことながら「なかなか強いんじゃないか」って思っています。
[聞き手] 確かにくじけていたらここまでにならなかったと思いますね。では逆にそんな社長の弱点があれば教えてください。
[名越] 人に対してあまり厳しくなれないってところでしょうか。
[聞き手] 意外です。強く言ったりしないのですか。
[名越] 言わないですね。逆に言える性格だったら良かったのにって思うくらいです。そうだったらうちの成長スピードはもっと早かったかもしれません。
[聞き手] なるほど。人がやめていく理由の代表格に「社長が厳しい」とか、そういうイメージがありますが‥。社長が優しいならみんな居心地良いはずなのに、何故やめていかれたと思われますか?
[名越] ワンマン社長がガンガン言って、逃げて辞める。人が辞めるのにはそういうイメージがありますが、私は逆だと思っていて、厳しくされたり、いじめてられている人の方が実はその場に残ることが多い。この業界は特にそういう風潮があると思います。
逆に、自分で勉強して自分の頭で考えて改善していける人の方が、新しい道を見つけて会社から飛び出していくことの方が多い印象ですね。だから自分の頭で考えて、それでも残ってくれる人に残ってもらえればいいと思っています。最初からそう狙っていた訳ではありませんが、僕があまり何も言わないことで、結果として自立して考えられる人が残ってくれたのかなと思っています。
とは言うものの、うちが創業当時一番苦労したのは「人」でした。創業地は私の地元ではなかったし、知り合いもいない、人が入ってこない。媒体を使うとお金がかかるから、ハローワークで募集するのですが、「五体満足、即採用!」でした(笑)。だから、ハローワークでも「イズさんとこであかん(不採用)かったら無理ですよ」って、言われていたそうです。「最終終末店」扱いでしたね(笑)。
[聞き手] (笑)。誰でもOKだったんですね。
[名越] ええ。当時は社員を自分の下請けとして使っていたんですよ。自分でもレベルの低い経営だったと思います。自分で取ってきた仕事を下請けみたいに社員にやってもらうだけ。
初めの3~4年は、ワンマン社長よろしく手元に3、4人置いて、自分が割り当てた仕事をしてもらうという状況でした。確かにお金は儲かりましたが、それだと誰も成長しないですよね。
[聞き手] 誰でも陥りやすいことですね。ハッとさせられました。
[名越] 僕もスタッフの成長を意識していなかった。それだとダメだと思って体制を変えようとしたら逆に全員いなくなりました(笑)。
[聞き手] 当時の社員さんは、自らの成長を求めず、言われたことをこなすほうが性にあっていたか、もしくは少しずつそうなっていったんでしょうね。
[名越] だから、その頃から出入りは多かったです。今年、去年ぐらいからやっと辞めなくなってきていて、今まで30数パーセントと多かった離職率が下がってきました。新卒も内定辞退なども多かったのが、それもやっと落ち着いてきましたね。
業界的にリフォームはまだ成長を続けられる業界ですし、新卒にも選ばれるようになってきたと感じています。
[聞き手] では少し話を変えまして、ジェルコに入会されたきっかけを教えてください。
[名越] 大阪マルカンさんと取引するようになって、ジェルコにコンテストがあることを聞きました。メーカー主催のコンテストではないから公平だし、作品の出品先ってそれほど多くないので、スタッフみんなで賞を狙うことで“枠”を広げてくれたらと思っています。
[聞き手] いつ入会されたのですか?
[名越] 去年(2023年)の10月くらいです。
[聞き手] ジェルコに対してどんな期待を持っておられますか?
[名越] この業界の年収が上がる仕組みを作って欲しいですね。そのためにはIT化に限らず、リフォームを「品のある仕事」にしていかないと価値は上がらないと思っています。
ビジネスの世界ではマーケティングだとか、仕組みを提供している側が多くの利益を得る仕組みになっています。我々のような会社ももう少ししっかりすれば、全体年収は必ず上がると考えています。
ジェルコさんにはその辺りも担っていただきたいと思います。ジェルコに属する500社の横の繋がりで、全体を底上げしていく仕組み。そういう手助けをして欲しいです。
[聞き手] ジェルコには様々なバックアップもありますし、近畿支部では「実践研究会」を通して、会員同士が取り組みを共有しています。そうやって業界自体の底上げをしていきたいですね。
[名越] 僕も1度参加させていただいて、すごいなと思いました。
うちの会社は36人の営業スタッフがいるのですが、ジェルコさんには「社員教育」の視点も持って欲しいなと思います。
我々の業界って小さな会社の集まりですよね。会社規模が小さいと、データや能力、知識を蓄積する部分がほぼないので、アイデンティティにどうしてもばらつきが生じます。そのあたりを統一して、工事する側である我々もお客様の層を把握して、スタンダードをある程度決めていけると良いなと思っています。
[聞き手] イズさんでは、どのような社員教育をされていますか?
[名越] 今は新卒採用がメインなのですが、4月1日から5月末まで、缶詰で研修を実施しています。研修は挨拶やマナーをみっちり2日間やることからスタートします。
建築の学校を卒業して2級建築士の資格を持っている社員もたまにいますが関係ありません。全員が0から始めて2か月研修して、あとは月に1回集まってもらって、実践からのフィードバックを行う研修も行っています。
南大阪支店の2階にセミナー室があって、研修はそこで外部や内部のスタッフが講師として行っています。
[聞き手] 今って大手でも研修期間は短かったりしますので、凄いなと思います。
[名越] リフォーム業界って特殊で、覚えなければならないことがすごく多い。膨大な知識を習得できる研修システムを作りたいと思っています。
うちは水回り、設計、内装、外壁担当で部署を分けた完全分業制を取っています。新卒の場合、研修中にマネージャーが適正をみて振り分けします。でも、成長過程においてジョブチェンジもしますのでスキルアップにも繋がるようにしています。
[聞き手] スゴい‥。さて、仕事から少し離れて、社長の横顔に迫りたいと思います。趣味を教えてください。
[名越] ブログでも書いていますが、最近バイクに乗り出しました。全く初めてのバイクというわけではなくて、19歳ごろまでは乗っていました。
[聞き手] ツーリングに行かれたりとかですか。
[名越] はい。先週もツーリングに行ってきましたよ。
[聞き手] そうですか。どうですか?しばらくぶりに乗られて。
[名越] いやいや、もう怖くて(笑)。
[聞き手] そうですか(笑)。でも爽快感もあるんでしょうね。
[名越] ゴルフも少ししますが、趣味というほどのものでもないです。年間10回も行かないですから。上手くはないですが行くと楽しいですね。
でもね、時間が取れるようになってきたのが本当にここ最近なんですよね。それまではずっと仕事のウェートが大きかったので‥かっこいい言い方になりますが(笑)。
今年は年間休日を120日にしたんです。創業当時は82日でしたから‥120日もあったらやることがないですよ(笑)。
[聞き手] わかりますその感覚。
[名越] もうね、夜7時にはほとんど誰も会社にいない。
[聞き手] ワークライフバランスが言われるようになって、休日が増えただけじゃなくて、出勤日の拘束時間も短くなりました。仕事しかしてきてない人間からすると、「空いた時間に何をするんやろう」って感覚すごく分かります。
[名越] ええ。だから、趣味を増やそうと苦労しているところです(笑)。
では最後の質問です。名越社長は10年後、この会社をどんなふうにしたいと考えておられますか?
[名越] M&A無しで50億までいけると思っているので、そこから2~5年で上場し、引退しようと思っています。2033年を予定しています。元々は2030年までに引退の予定でしたが伸びちゃいました。コロナでかなり狂わされましたから。
[聞き手] 上場時、社長はどんな雰囲気の会社にしていたいですか?
[名越] この業界って熟練者が必要とされることが多いですが、若いからしょうがない‥では無くて、若くても専門性を高めれば十分お客様とコミットして、高いクオリティを提供できる知識や能力は育つと思っているので、そういった人が活躍できるような会社になっていて欲しいですね。
[聞き手] 例えばですが、ある社員のモチベーションがある程度極まったなと思った時に、どうするのが良いと思われますか?
[名越] 希望があればジョブチェンジをして仕事の幅を広げるのもいいと思いますが、この仕事の何が一番楽しいかといえば、やっぱりお客様からのリスペクトを受けられることではないかと思うんです。そのために必要なのは「幅」ではなく、「深さ」のようなものでは無いかと。
深さを追求する以外だと、部下を育てるマネジメントでしょうか。時期が来ればそのいずれかになるのではと思います。本人の適正と希望次第ですが。
[聞き手] 幅ではなく、深めるか、マネジメントか‥。それこそさらなる喜びが待っていそうですね。
[名越] はい。うちの会社では、30歳くらいまでには店長や副店長を経験してもらいます。その上にも様々な部門や部署を作っています。部署によってホームページや広告も別のものが必要になりますから、今は5種類くらいつくっていて、広報は大変だと思います(笑)。
[聞き手] 本日は色々とお話しを訊かせていただき、ありがとうございました!
【インタビューを終えて】
イズさんの会議室から眺める大阪ミナミの景色は実に壮大で、「オオ~ッ!」、「俺もここまで上り詰めたか!」とインタビュー部隊は大騒ぎでした(笑)。
ご本人は「有言実行にはなっていない」とおっしゃっていましたが、ほとんどの企業が成し得えないスピードで成長されているイズさん。
ワークライフバランスで得た時間に「何をしようか‥?」と悩むほど、多くの時間を事業に費やしてこられた名越社長。きっとその手を休めることなく目標実現に向かって邁進されるのだろうと、その静かな佇まいの中に秘めたる熱い想いを感じることができる時間となりました。